5 月 
мая
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トロツキー@Kshesinskaja 5月1日
――5月1日(旧暦の4月18日)の祝賀行事がおこなわれた。国内のすべての都市が集会とデモで
埋めつくされた。工業企業のみか、国家、市、ゼームストヴォの施設まで休業になった。(略)
プロレタリアートの反軍国主義の祝日は、革命的に粉飾された愛国主義の行進と融け合った。
さまざまな住民層が祝日に思い思いのものをもちこんでいたが、しかし、だれもがともに、さ
らになにか全体的なもの、極度にとらえどころがない、いくらかは偽りを含んだ、しかし全体
としては雄大なものへと融合しつつあった。 (1)
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ペトログラード・リストーク@street 5月1日
【乞食の集会】4月30日、大オフタの聖霊教会で乞食の大会が開かれた。墓地や教会の前にたむ
ろする乞食、養老院で看護を受けている老婆たちが参加した。オフタの養老院はオフタの住民
でなければ受け入れないという苦情が出された。75歳の老婆は、自分がホルムスク生まれのた
めに、養老院では断られたと訴えた。しかし、参加者が少数であったために、正式の大会は開
かれなかった。 (2)
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ニコライ・アレクサンドロヴィチ@Tsarskoye Selo 5月1日
今日は外国では5月1日だということで、愚か者どもは祝いをすると決め、音楽隊と赤旗を並べ
て街路を練り歩くことにした。最後には公園に乗り込んで墓に花輪を捧げたのだが、天気が悪
くなった。重い湿った雪が降った。午後3時15分、全部終わった後に私は散歩に出たが、太陽が
顔を出した。1時間半ほどタチアナと仕事。夜には子供たちに本を読んでやった。 (3)
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(1)L.トロツキー『ロシア革命史 3』藤井一行訳、岩波文庫
(2)『ロシア革命下 ペトログラードの市民生活』 長谷川毅著 中公新書 1989年 p76
(3)"Alexander Palace Time Machine", http://www.alexanderpalace.org/palace/

